コバシルの有効性:肩こりから糖尿病まで

高血圧が長い間続くと血管が細く、もろくなり、詰まったり破れたりしやすくなります。これが動脈硬化の状態で、悪化すると脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。また腎臓に負担をかけるため、糖尿病のリスクが増加します。高血圧と糖尿病には深い因果関係があり、両者を併発すると、血管にはさらに大きなダメージを与えます。高血圧と糖尿病は、相互作用で命を縮めるサイレントキラーとも呼ばれています。
ただし日本人の高血圧は大部分が、腎臓の病気が原因ではなく、生活習慣のせいと考えられています。これを本態性高血圧と言います。肩こりや疲労感が長引くといった症状があり、他に病気が見つからないなら、本態性高血圧のせいかもしれません。もちろん本態性高血圧も放っておくと肩こりでは済まず、糖尿病をはじめ重い病気に進展する危険があります。できるだけ早く対策を講じなければなりません。
コバシルは本態性高血圧にも腎臓病による高血圧にも有効な薬です。人間の体内で血圧を上昇させる物質のひとつに、アンジオテンシンIIがあります。コバシルはアンジオテンシンIIを作る酵素(ACE)の働きを阻害し、血圧の上昇を防ぎます。そのためACE阻害薬と呼ばれています。またコバシルには腎臓や心臓を保護する作用もあり、高血圧の治療には都合の良い薬と言えます。
ACE阻害薬は肺を刺激する作用があるため、空咳が出たり、頭痛・めまい・肩こりなどの副作用が見られる場合があります。また妊娠中や授乳中の女性には使えません。ほかにもコバシルと利尿薬を併用したり、飲酒をしたりすると、血圧が下がりすぎて問題を起こすことがあります。医師の処方をしっかりと守って服用することが大切です。